葉酸欠乏症貧血とはなにか?

葉酸というのはビタミンBの一種です。名前に「葉」とあるように、植物に多く含まれています。

元々ホウレンソウから発見されたことから、この名が付いたと言われています。ビタミンは、人の体の中で潤滑油のような働きをします。

ビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあり、特にビタミンBは水溶性ビタミンとして食物の分解を助け、食物の成分をエネルギーに変える役割をしています。

その中で葉酸は、ビタミンB12と一緒になってアミノ酸の合成やたんぱく質の生成をする働きの他に重要な働きとして、赤血球を合成する役割や遺伝物質のDNAを構成する核酸を合成するといった役割があります。

葉酸欠乏性貧血は悪性の貧血なので要注意!

葉酸欠乏症貧血とは、この葉酸が不足することによって、DNAの合成障害や赤血球が減少することによって起こる悪性の貧血です。

普通の貧血は血液内の鉄分が不足して起きるのですが、葉酸欠乏症貧血は赤血球が不足して起こる貧血で、普通の貧血に比べて悪質なものです。

赤血球には肺に含まれる酸素を取り出して、体全体の組織に送るという大切な役割がありますが、これが不足することでこの機能が低下すると身体が酸欠状態になってしまいます。

そして、めまいや立ちくらみ、息切れ、頭痛といった症状になります。

また、妊娠中の女性の場合、この葉酸欠乏症貧血が胎児に与える影響も深刻なものがあります。妊娠初期の胎児が細胞分裂を繰り返す時期に葉酸不足になると細胞分裂が正常にいかず胎児に神経障害が起こると言われています。

こうしたことから通常の鉄分不足の貧血とは違い悪性貧血と言われています。

葉酸が不足する原因と補う方法

葉酸が不足する原因は食生活によるものが大きいです。もともと葉酸はあまり多く身体に溜め込むことができないので、毎日、一定量以上摂取しないと不足気味になってしまいます。

特に妊娠中は、葉酸の必要量が増えるので摂取量を増やす必要があります。とはいっても、葉酸そのものは緑葉野菜などに普通に含まれているので、ごく一般的な食生活をしていれば摂取できるのでそれほど神経質になる必要はありません。

ただ、野菜不足などのバランスの悪い偏った食事をしているような人は注意が必要です。

また、せっかく摂取量が多くてもアルコールの過剰摂取やピルを飲んでいたりすると葉酸の吸収が悪くなるといったこともあるので要注意です。

葉酸は摂取しすぎても過剰な分は腎臓から尿とともに体外へ排出されるので、多く取りすぎることによる身体への悪影響は心配ありません。